内出血をメイクで目立たせない方法・手順|色の変化に合わせたカバーの考え方
ヒアルロン酸や脂肪溶解の注射、糸リフトや目元の手術などのあとには、皮膚の下で小さな出血が起こり、内出血(青あざ)として見えることがあります。出た血液が時間とともに分解されていくのにともなって、色は赤紫から青、緑がかった色、黄色へと移り変わり、やがて薄れていくのが一般的な経過とされています。消えるまでの期間には個人差があり、数日で目立たなくなる方もいれば、2週間ほどかかる方もいるといわれます。
このページでは、内出血を消すのではなく『今ある色を目立たせにくくする』ためのメイクの考え方と手順を紹介します。色の変化に合わせて補色(反対の色)で打ち消し、その上から肌色を重ねるのが基本的な考え方です。仕上がりや向き不向きには個人差があります。気になる症状があるときや隠し方に迷うときは、自己判断せず、施術を受けた医療機関にご相談ください。
なぜ『色に合わせた色』で隠すのか|補色の考え方
内出血を肌色のコンシーラーだけでカバーしようとすると、青みや紫みが透けて灰色っぽく見えてしまうことがあります。そこで使われるのが、色味を打ち消す『コントロールカラー(カラーコレクター)』です。色相環で反対側にある色を上から重ねると、お互いの色が中和されて目立ちにくくなると考えられています。
- 青み・紫みのあざ → オレンジ系で打ち消す
- 赤みが強いあざ → グリーン(緑)系でやわらげる
- 黄ばんできたあざ → ラベンダー(薄紫)系で明るく見せる
内出血カバーで出番が多いのは、青みや紫みを打ち消すオレンジ系のコントロールカラーです。あざの色を見て、今どの段階かを確かめてから色を選ぶと、失敗が減らせると考えられています。
色の変化に合わせた色の選び方(赤紫→青→黄)
内出血は時間とともに色が変わるため、同じあざでも日によって合うカバー色が変わります。鏡で色味を確かめながら、その日の状態に合わせて選びましょう。
初期(赤紫〜濃い青):オレンジ〜赤みオレンジ
できた直後から数日は、赤紫や濃い青になりやすい時期です。濃い色には、しっかり打ち消しやすい赤みのあるオレンジ(コーラル系)が向いているとされます。肌が明るい方は淡いオレンジ、肌が濃いめの方はやや濃いオレンジを選ぶとなじみやすいといわれます。
中期(青〜緑がかった色):オレンジ〜イエロー
青みが残りつつ緑がかってくる時期は、オレンジを薄めに使うか、黄み寄りのオレンジ・イエローで整えると自然に見えやすくなります。塗りすぎるとオレンジが浮きやすいので、少量ずつ様子を見ながら重ねます。
後期(黄色〜薄い茶):イエロー〜ラベンダー
黄ばんで薄くなってきたら、強いオレンジは不要なことが多くなります。くすみが気になる場合はラベンダー系で明るさを足すと、肌全体のトーンになじみやすくなります。この段階になると、コンシーラーとファンデだけでも目立たせにくくしやすくなる傾向があります。
基本の手順|下地→コントロールカラー→コンシーラー→ファンデ
重ねる順番が仕上がりを左右します。色を打ち消してから肌色をのせる、という流れを守るのがポイントです。一度に厚く塗らず、薄く重ねて少しずつ密度を上げると、よれにくく崩れにくいといわれます。
- スキンケアと日焼け止め・化粧下地で肌を整える(施術部位は刺激しないようやさしく)
- あざの色に合わせたコントロールカラーを、あざの範囲だけに少量のせる
- 指の腹や小さなブラシで、境目を軽くたたいてなじませる
- 上から肌色のコンシーラーを重ね、まわりの肌色と段差が出ないようぼかす
- 顔全体にファンデーション(リキッドまたはクッション)を薄く均一にのせる
- フェイスパウダーで軽く押さえ、テカリと色移りを防いで仕上げる
施術部位別の注意点
内出血の出やすさやメイクの可否は施術によって異なります。とくに切開を伴う手術や、傷・かさぶたがある部位は、メイクを始めてよい時期や触れてよい範囲が決められていることが多いため、自己判断で塗り始めず、受けた医療機関の指示を優先してください。
目元・まぶた・目の下
二重整形や目元の施術では、まぶたや目の下に内出血が広がることがあります。皮膚が薄くデリケートなので、力を入れずに少量を置くようにのせます。埋没法は 二重整形(埋没法)、目の下のクマ取りは 切らない目の下のクマ取り(経結膜脱脂) など、施術ごとに腫れや内出血の出方、メイクを始めてよい時期の目安が異なります。切開やまつ毛の生え際に傷がある場合は、その部位へのアイメイクを控えるよう指示されることがあります。
頬・口元・あご周り(注射・糸リフト)
ヒアルロン酸注射 ヒアルロン酸注射 やボトックス ボトックス注射、糸リフト 糸リフト(スレッドリフト) のあとは、注射の刺入点や糸の挿入部に点状の内出血が出ることがあります。針穴が閉じていればファンデでカバーしやすい部位とされますが、強くこすると糸の引きつれや痛みにつながることがあるため、こすらずやさしく仕上げます。
鼻・人中・口唇
鼻の手術 鼻プロテーゼ(隆鼻術) や人中短縮 人中短縮(リップリフト) など、傷やテープ固定がある部位は、その上にメイクをしないのが基本です。固定や抜糸が終わるまでの過ごし方は施術によって違うため、隠す前にまず医療機関の指示を確認しましょう。
カバーしやすくするコツと、避けたいこと
- 崩れにくくしたい部位は、リキッドよりカバー力の高いスティック・ポット状コンシーラーが向くとされる
- 落とすときはこすらず、メイクを浮かせるタイプのリムーバーでやさしくオフする
- 薄く重ねるほど自然に見えやすい。一度で隠そうとして厚塗りしない
- 内出血が広い・腫れが強い・痛みが増す・熱を持つときは、メイクより受診を優先する
メイクはあくまで一時的に色を目立たせにくくするための工夫であり、内出血そのものを治したり早く消したりするものではありません。回復を待つあいだは、十分な睡眠と水分をとり、塩分・アルコールを控えめにするなど生活面の工夫も役立つといわれます。色の引き方や見た目に不安があるとき、想定より長引くとき、強い腫れや痛みを伴うときは、自己判断で対処せず、施術を受けた医師にご相談ください。